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M物語(TSF小説)

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Break・M 第3話『オークション』

  11, 2017 12:13
Break・M 第3話『オークション』


「そうなんだぁー」
「お買い得でしょ?」
「うん、うん」

近藤美奈子と三輪仁美、澤木洋子はフロアーの隅にあるテーブルに、それぞれ
持ち寄った弁当を広げながら昼休みの休憩を取っていた。美奈子達は大手商社
に勤めるOLで昼食はいつも三人で食べることが習慣となっていたのである。
そしていつもテレビドラマや映画の話、料理の話や社内の噂話など他愛のない
会話で昼休みを過ごしていたのである。今日も仁美が最近始めたネットオーク
ションの話で盛り上がっていたのである。

「でも、ブルガリのオムニア40mlが3200円なんて安いわよね」
「そうでしょ?普通のお店で買ったら9000円位すると思うわ」

美奈子はオムニア40mlが4200円で売っている店を知っていた。郵送料などを考
えるとさほど安いとも思えなかったが、仁美の気分を阻害しても仕方ないと思
い一緒に感嘆したのでった。

「私、フェラガモのインカントドリームが欲しいんだけど、あるかなぁ?」
「多分、あったと思うわよ」
「そうかー、今度、私の代わりにオークションで落札してよ」
「うん、いいけど、美奈子さんもオークションをやってみたら?」
「うーん、どうしようかな。ネットの世界って少し怖くない?」
「なんで?」
「だって知らない人に自分の住所や名前を教えることになるでしょ?」
「それはそうだけど。相手の評価なんかをしっかり見てオークションに参加す
 れば大丈夫だと思うわよ」
「詐欺にあってしまうとか・・・」
「あは、美奈子さんって以外と心配性なのね」
「そうかな?」
「ネットオークションで詐欺を行おうと思っても、警察がしっかり始末をつけ
 てくれるから安心なのよ」
「警察が?」
「以前、詐欺に遭いそうになった時、警察に対処してもらったことがあるわ」
「へー、そうなんだ」
「そうそう、今は安心よ」
「洋子もネットで買い物するの?」
「もちろん。笑」
 
美奈子は自分だけが世の中の動きから取り残されているような気分であった。

「そっかー。今度、やってみようかな」
「うんうん。絶対ネットの方が安いからっ。」

その晩、美奈子は自宅に帰ると、久しぶりにノートパソコンを起動してみた。
時代の流れに取り残されまいと1年前に小遣いをはたいて買ったパソコンであ
るが、たまにネットサーフやメール交換に使っただけであった。最近は殆どス
マホでメールを行っている為、一ヶ月近く起動していなかったのである。

「動くかなぁ・・・汗」

パソコンは美奈子の不安をよそに、すぐにWindows画面が表示された。美奈子は
IEを起動し仁美に教わったURLを入力した。

「出た出た・・・香水の・・・」

美奈子はインカントドリームで検索を行い一覧で表示されたオークション明細
を表示し、自分で購入する最高限度額を入力したのである。
オークションは美奈子以外に参加している人が居なかった為に最低金額が表示
された。このまま、誰も参加しなければこの金額で購入することが出来るので
ある。

無事、美奈子は希望の商品を落札することが出来た。終了間際に参加者が現れ
たため、最低金額ではなかったが、美奈子が入力した最高落札価格よりは2割
程度安い金額で落札できたのである。



「インカントドリームをオークションで買ったんだぁ?」
「そう、人の使った物は嫌なので新品にしたんだけど2000円で落札できたわ」
「へー、安いっ」
「でしょ?」

いつもの昼休み、今度は美奈子がオークションの自慢をしていたのである。

「でも、あれって病みつきになるでしょ。笑」
「そうねー。私、映画のDVDも落札しちゃった。笑」
「へー。何のタイトル?」
「NANA」
「あっ、あたし劇場で観ちゃった」
「そうなんだぁー。観てなかったら貸してあげたのに」
「ううん、面白かったからまた観るわよ。貸してっ」
「OK、今度、持ってくるね」
「やったぁ~」

「ところで、美奈子さんはオークションに出品したことあります?」
「えっ?出品?・・・ないわ」
「今度、なにか出品してみれば?いらなくなったものとか・・・」
「簡単に出来るのかなぁ」
「簡単!、落札するのと同じです」
「そうそう、スマホで商品の写真を撮って・・・」
「そっか」
「ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなるし、別の意味でも楽しいですよ」

早速、美奈子は自宅に帰ると出品する商品を物色した。使用品でもよいのであ
るが、自分の使ったものを見ず知らずの他人に使われることに違和感を感じた
美奈子は未使用品を探したのである。

「なかなか、出品出来るものってないわね」

しばらく考えた末、ある物を思い出したのである。それは元彼が部屋に持ち込
んだバイブレータであった。美奈子がバイブの使用を拒絶した為に未使用で放
置されていたものである。捨てるに捨てられずクローゼットの奥にしまってお
いたのだ。

「これにしよう。笑」

携帯カメラで商品を何枚も撮影しパソコンに転送した。

「この写真がいいかなぁ」
写りの良し悪しで価格が上がらなかったりすると仁美に聞いた美奈子は慎重に
写真を選択したのである。

オークション画面の中から出品をクリックすると登録項目入力画面が表示がさ
れた。美奈子は慎重に指示に従いながら入力を行い、書き込みボタンを押した
のである。

「よしよし」

美奈子は自分の出品オークションの状況を確認しようと画面を表示してみた。
まだ、誰も入札をしてはいなかった。

「そんなにすぐに、入札者が来るわけないか。。。笑」
しばらくの間、なにげに自分のオークション画面を見ていた美奈子は自分の失
態に気がついたのである。

「あぁぁ・・・」
商品名のところに自分の本名が記載されているのである。

「なんでぇ~」
よく見ると、ジャンルも大人のおもちゃの中のダッチワイフであった。

「どこで間違えちゃったんだろー。早く訂正しないと」
気が動転してしまった美奈子は操作に手間取っていた。すると、突然、美奈子
が出品していた取引は終了してしまったのである。

「えぇ~、まだ、終了の日時じゃないのにー」

入札者が美奈子の希望落札価格である1万円を超える入札をした為、終了した
のであった。

美奈子は困惑しているとメール着信のシグナルが画面の隅に現れた。それは、
オークションの終了を知らせる内容のものと、あらかじめ設定していた終了時
に相手の送るメッセージを送ったことを知らせるメールであった。

美奈子は事前に自分の氏名や電話番号、振込先口座と商品の送り先を知らせて
もらう為のメッセージがオークション終了時に自動送信されるよう設定してい
たのである。

「うっ、まずい」

すぐさま、システムにより送られてきた落札者のメールアドレスへ不手際があ
ったことの、お詫びのメールを美奈子は送った。しかし、宛先不明で戻って来
てしまったのである。、
どうすることも出来ない美奈子は相手からメールが来たら誤ろうと考え、その
日はパソコンの電源を切った。

しかし、翌日も、その翌日も落札者からのメールは来なかったのである。
そして一週間が過ぎた頃、美奈子もすっかりオークションのことを忘れていた。
その日は給料日で、自分の口座から生活費をATMで引き出す際、1万円が振
り込まれていることに気がついたのである。

(これは・・・・、どうしよう・・・)



翌日、美奈子の会社では半期に一度の人事異動があった。美奈子の所属する営
業部長が変わったのである。美奈子の部門には3人のアシスタントがおり、一
番年長である美奈子は部長のアシスタントを勤めていた。そして、仁美と洋子
は部門の中にある二つの課を担当しているのである。

「前野部長と相性がよかったのになー」
美奈子が言った。

「そうね。なんで異動になっちゃたんだろう」
「でも、新しい飯野部長もやりてみたいよ」
「そうなんだぁ?仁美、よく知ってるわね」
「へへ、私の情報網は広いですから、笑」

いつもの昼休み、いつものように、美奈子、仁美、洋子の三人は昼食をとって
いた。そして昼休みを終えるチャイムが鳴り、それぞれの席に戻ろうとすると
新任部長の飯野が三人の側に歩み寄ってきたのである。

「ちょっといいかな?」
「はい」

飯野部長の話は美奈子にとって青天の霹靂であった。新体制で業務を行うに当
たって美奈子達アシスタントの役割も変えると言い出したのである。飯野の案
は部長のアシスタントとして仁美が担当。仁美の役割を洋子が、洋子の役割を
美奈子が担当するというものであった。

入社6年目の美奈子は3人のアシスタントの中で最年長であった。当然、部長
アシスタントの業務をこなしながら、仁美や洋子に対する指示やフォローをす
立場であり、役職こそ無かったが実質上の上司と行っても過言ではなかったの
である。したがって、少なくとも会社の中においてはそれなりの待遇も受けて
いるのである。たとえば、毎朝の日課である御茶酌みや机の雑巾がけ当番から
美奈子は外されているのだ。その他にも年長の特権として部長アシスタントと
いう名目で免除されている作業がいくつもあったのである。

「すべて担当を交代するんですか?」
「あぁ、あれこれ例外を作ると、また役割分担を考えるのが大変だろ?」
「・・・・・」

三人は黙っていた。洋子は美奈子の顔をチラチラ見ていた。部長が言った内容
の美奈子に対する仕打ちを理解していたのである。美奈子は顔が引きつるのを
隠すのに背いっぱいであった。

「特に異論はないようだな。今、やってる仕事の関係もあるだろうから、明日
 から、新しい役割分担で仕事をしてくれ。よろしく!」

そう言うと飯野はスタスタと自分の席に戻ってしまったのである。


「なにー、あの人。すごく横暴!」
飯野が居なくなると美奈子に同情するように洋子がいった。仁美も同様に続い
た。最年長の美奈子はそう言われると立場上、二人を宥める側にならざるおえ
なかったのである。

その日の間に御茶当番表などが書き換えられた。今まで仁美と書かれてあった
ところに洋子の名前が、洋子の名前が美奈子に変えられた。早々に明日から、
一週間が美奈子の当番となったのである。


「あれ?美奈子さんが御茶を入れてくれるんですか?」
「そうよ。文句でもあるの?」
「いえ。恐れ多くて・・・・」

「新入社員が来たのかと思っちゃいました・・」

若い男性社員達は悪気があったわけではなかった。しかし、美奈子の心境は針
のむしろだったのである。

しばらくの間は同情の言葉が囁かれたが、一ヶ月もすると、当たり前のように
美奈子を仁美と同じように扱ったのである。仁美の場合も当初は美奈子に対し
て申し訳なさそうに仕事を依頼していたが、すぐにそれに慣れると上司が部下
に対し支持するような口調態度に変わっていったのである。

「美奈子さん、部長からの依頼で3時迄にコピーを10部、お願いします」
「・・・・10部ね」
「そう、それから・・この集計を帰りまでにやってください。ここは計算に注
 意して」
「・・・・」

この計算は三年前に美奈子が仁美に手取り足取り教えたものである。今更、な
んで私が注意されなきゃいけないんだろう・・・などと心の中で美奈子は呟い
たのである。
仁美は美奈子の返事も聞かずに立ち去った。

そして数ヶ月もすると、美奈子が仁美の先輩であったことなど、誰も記憶留め
ていなくなっていた。仁美は如何にも仕事をテキパキと実行した。それに引き
換え美奈子は精神的なわだかまりも影響してかミスが多くなったのである。

先日も会議で使う資料の順番を間違えてコピーしてしまったのである。
「困るのよ!美奈子さん・・・こんなことじゃ」
「すみません」
「コピーだって大事な仕事なのよ。アシスタントを何年もやってるんだから、
 そのくらいわかってるでしょ?」
「はい」
「だったら、しっかり仕事をしてね」
「はい」

仁美が新入社員の頃、美奈子が仁美に仕事の大切さを理解させるために、叱っ
た言葉であった。

対極的に見れば些細な事だったのかも知れないが、ひとつひとつの積み重ねが
美奈子を精神的に追い詰めていった。


「仁美さん来ないわね」
「さっき部長に呼ばれてたけど、もう来るんじゃないかしら?」
三人での昼食は今も続いていたのである。

「あっ、キタキタ」
「ごめん部長の話・・・長くて」
「あれ?仁美さん、お弁当は?」
「うーん、今、部長から開放されたばかりで、これから買いに行く」

仁美が美奈子を見た。
(あなたの弁当を私に頂戴)
美奈子の中で命令のようなものを感じた。

「あっ、これ食べる?私、調子悪くて・・・まだ、箸をつけてないから」
「えっ?いいの?」

仁美は悪びれない態度で当たり前のように美奈子の弁当を受け取った。不思議
なことに洋子も不自然さを感じていないようであった。
美奈子はペットボトルの御茶だけで昼食の時を過ごしたのである。

(なんで私はこんなことをしているんだろう・・・)
(こんなハズじゃ・・・)




しばらくして、美奈子はついに今の境遇に我慢ができなくなり会社を辞めた。
新規一転、新しい環境でやり直そうと思ったのである。

数日間、美奈子は自分のアパートでのんびり過ごしていた。ひとり夕食の準備
をと思いキッチンに向かった時にその電話は鳴った。

「もしもし、近藤です」
美奈子は携帯電話をポケットから取り出し応答した。
「元気そうね」
声の主はすぐに判った。仁美である。
「仁美さん?」

それには答えず、仁美は一方的に話を続ける。
「今夜、美奈子さんに行ってもらいたいところがあるの」
仁美が命令口調で美奈子に言った。

「何を言ってるの?私は会社を辞めたのよ!もうあなたの指示に従う理由は無
 いでしょ?」
「会社を辞めてくれてよかったわ。美奈子には、これからもっと報酬のよい仕
 事をしてもらおうと思って」

仁美は美奈子を呼び捨てにしていた。親愛な表現ではなかった。それはあたか
も、主人が召使や自分の奴隷を扱うような口調だったのである。
美奈子は込み上げて来る感情を抑えた。

「なにを言ってるのかわからない・・・」
「会社なんて関係ないわ、ふふふ。あなたは私のモノ、所有物なんだから」
「気でも違ってるんじゃないの?これ以上、電話を掛けて来たら警察に連絡す
 るわよ」
「とにかく、今夜7時に新宿のホテルセンチュリーのロビーで待っていて」
「私はこれから、自宅で食事するの。ゴメンネ」
「なるべくセクシーな格好で行きなさい。相手は初老の紳士よ」
「あのねー。私をコールガールにでもする気?」
「そうよ」
「ふざけないで!」

美奈子は強引に電話を切った。その時、同時にドアチャイムが鳴ったのである。

「警察の者です」
「なんの御用でしょうか?」
「近藤美奈子さんですね?」
「はい」
「あなたに詐欺の容疑がかかっています」
「詐欺?」
「オークションで近藤美奈子さんは、三輪仁美さんに売却されていますが・・」
「私が仁美さんに売り渡されたですって?」
「そうです。責務を強制執行いたします」

そう言うと警察官は催眠スプレーを美奈子に吹き付けたのである。
「うぅっ・・・」
目の前が白くなり美奈子は記憶を失った。


美奈子が目を覚ましたのは6時30分を少し回っていた。

「うぅ・・・痛っ」
美奈子はひどい頭痛で頭を押さえた。

「夢?」
耳鳴りが、携帯着メロに変わった。

「もしもし・・・」
「言い忘れたけど。今日の相手はサディスティックな人だけど、その分、払い
 も良いから、素直に言うことを聞くのよ」
「はい」

美奈子は自分でもびっくりしていた。素直に仁美の指示を受け入れてしまった
のである。

「ふふふ、警察官に強制執行されたみたいね。私の行った通りでしょ?オーク
 ションの詐欺は警察がしっかり取り締まってくれるから安全なのよ」
「仁美さまの言われる通りでした」
「やっとわかったようね」
「はい」
「じゃ、待ち合わせに遅刻しないように、頑張って来なさい」
「はい、ご期待にそえるよう頑張ります」

美奈子は急いで、自分の持っている一番セクシーな洋服を選び着替えた。そし
て仁美に指示されたホテルに向かうべく自分の部屋を後にした。
仁美に対する従順な行動が、自分自身に安らぎを与えていることに美奈子は気
がついたのであった。

おしまい

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